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大腿四頭筋は一般人にもよく知られる筋です。学生のときも、「膝の痛みがある人は、大腿四頭筋の筋力低下が認められることが多い」と習います。またこの筋は、全身の筋力とも相関があり、全身の筋力の指標にもされます。このように、大腿四頭筋は主に筋力に関しての考察や説明が多いです。しかし、この筋は筋力以外にもさまざまな特徴があります。

そこで今回は、大腿四頭筋の特徴について説明します。

大腿四頭筋と伏在神経の関係性

伏在神経は、大腿神経から分岐する神経で、膝の内側から下腿内側にかけての知覚を支配しています。大腿の内側を通過する際、長・大内転筋、縫工筋、内側広筋の筋膜で構成される「ハンター管」というものを通ります。この部位は、その他にも大腿動静脈、下行膝動脈が通ります。

つまり、内側広筋に過緊張やスパズムが生じると、ハンター管で伏在神経を圧迫してしまいます。この神経の圧迫は、膝内側の痛み、下腿内側の異常感覚となって現れます。よって、膝内側に痛みがある人は、伏在神経の可能性も考慮する必要があるということです

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外側広筋と膝蓋骨の関係性

膝蓋骨は、関節面の構造とFTA(Femoro tibial angle)の影響により、外側に脱臼しやすい傾向にあります。

外側広筋は膝蓋骨の外側に付着します。このことから、外側広筋の過緊張は膝蓋骨を外側に引っ張ります。つまり、脱臼方向に牽引するということです。また、この緊張は膝蓋骨大腿関節の外側関節面を圧迫し、関節の圧迫ストレスによる疼痛を招きます。

外側広筋と大腿筋膜張筋、内側広筋と大内転筋の関係性

外側広筋は大腿筋膜張筋、内側広筋は大内転筋との筋連結があります。つまり、これらの筋の緊張は相互に作用するということです。そのため、大腿筋膜張筋の緊張が高くなると、外側広筋の緊張も高くなる可能性があり、大内転筋に関しても同様のことがいえます

以上の事から広筋群と筋連結がある、大腿筋膜張筋、大内転筋の過緊張は膝蓋大腿関節の疼痛や伏在神経由来の膝内側痛を招く可能性があることがわかります。