スポンサーリンク

回旋筋腱板筋は「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」「肩甲下筋」の4つの筋を指します。そして、これらの筋は過緊張を起こしやすい筋です。

回旋筋腱板は、緊張すると関節包内運動を阻害します。

ここでは、これらの筋の過緊張により、肩関節の関節内運動にどのように影響するかを説明していきます。

肩関節における関節内運動

肩関節の関節構成運動が起こるとき、関節内においても、それぞれの運動に合わせた動きが生じます。具体的には、屈曲時は骨頭が後外側、外転時は前外側、内旋時は後方、外旋時は前方に滑るとされています。

そのため、これらの滑りの運動が障害されると、関節の構成運動も妨げられます。そして、回旋筋腱板筋の緊張はこれらの関節内運動を制限します。

例えば、関節の後方にある小円筋と棘下筋の過緊張は、骨頭の後方への滑りを障害します。一方、関節の前方にある肩甲下筋は骨頭の前方への滑りを妨げます。そして、関節の下方にある小円筋は骨頭の下方への滑りを制限します。

スポンサーリンク

つまり、屈曲制限が認められる場合、小円筋と棘下筋の過緊張によって、関節内運動が制限されていることが原因である可能性が高いと考えることができます。同様に、外転時は肩甲下筋、外旋時は肩甲下筋、内旋時は小円筋、棘下筋が関節内運動の制限に関係します。

回旋筋腱板筋の緊張を緩めることで可動域が変わる

今まで述べたように、回旋筋腱板筋が緊張すると、関節内運動は障害されます。そして、関節内運動が妨げられると、関節構成運動も制限されます。

そのため、回旋筋腱板筋の過緊張は、結果的に関節可動域制限を作ります

つまり、回旋筋腱板筋の緊張が高くなっている場合、その緊張を緩めることで、関節可動域が変化します。もちろん、根本的な問題を解消するには、回旋筋腱板筋が過緊張を起こしている原因を考える必要はあります。

しかし、まずはこのように回旋筋腱板筋が、関節可動域制限に関係していることを理解することが大切です。そこから、考察を深めていけば、根本的な原因にたどりつきます。

今回述べたように、回旋筋腱板筋は、関節内運動を障害することで、関節可動域制限に関与します。実際は、ここまで単純ではありませんが、基本はこのように考えて、評価、治療に活かすことができます。