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ドゥ・ケルバン腱鞘炎は理学療法士として遭遇する機会が多い疾患ではないでしょうか。この診断名に対しての処方は少ないかもしれませんが、多くの患者さんが悩まされている疾患です。

そのため、この疾患名で処方が出ると対応に困る理学療法士が多いのも事実です。

そこで今回は、ドゥ・ケルバン腱鞘炎に関して解説します。

ドゥ・ケルバン腱鞘炎とは

ドゥ・ケルバン腱鞘炎とは、手の伸筋腱腱鞘の第一区画の中を走る長母指外転筋腱と短母指伸筋腱が、この部位の腱鞘に炎症がおこることで障害された状態を指します。腱鞘滑膜に反復的な摩擦刺激が加わると、漿液性の炎症が起こり、腱鞘が肥厚して狭窄をきたします。

症状としては、母指基部から手関節橈側にかけての疼痛や腫脹が主となります。

この整形外科テストとして従来「Finkelsteinテスト」とよばれていた「Eichhoffテスト」があります。これは、母指を他指で強く握り、その状態で他動的に手関節を尺屈させるものです。その他にも、麻生テスト、岩原-野元テストなどもあります。

治療法は保存療法が基本となりますが、構造的な問題が大きい場合は手術の適応になります。

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腱鞘炎の保存療法

従来の考え方では、構造的な問題が大きく理学療法の適応ではないと考えられていました。しかし、実際の腱鞘炎は、構造的問題の影響が大きい場合もありますが、腱の攣縮によって同じような症状を呈している場合もあります。

このような場合は、理学療法によって症状は改善します。治療としては簡単です。筋の攣縮が起きている原因を探して、それを取り除くのみです。

つまり、腱鞘炎に関しては、まず炎症性の要素を取り除いた後、構造的な問題なのか機能的な問題なのかを判断する必要があります。先程述べたように、構造的問題が大きい場合は手術になりますが、機能的な問題の場合は理学療法の適応になります

以上のように、今まではすぐに手術になっていたような疾患も、実は理学療法で改善できるものもあります。

しかし、ドクターがそのことを知らず、すぐに手術をしてしまってはどうしようもありません。そのため、理学療法士としては、実際に結果を出し、ドクターを納得させることが大切です。

その結果、理学療法の処方を出してもらえるようになるということです。