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腰椎を伸展した時に痛いと訴える方は多いです。そのうちの多くは椎間関節の圧縮ストレスによる疼痛が多いように感じます。

今回は腰椎の伸展時痛について解説していきます。

ポイントは座った時と立った時の疼痛の変化

腰痛があった場合、まず始めに姿勢による疼痛の変化を確認します。例えば、座位で疼痛があり、立位で疼痛が軽減する場合。腰椎において、座位では椎間関節より椎間板での支持がメインとなります。逆に立位では椎間関節での支持がメインです。

座位で疼痛がある→椎間板性の疼痛の可能性が高い

立位で疼痛がある→椎間関節性の疼痛の可能性が高い

以上に、筋・筋膜性の疼痛、内臓由来の腰痛を検討します。今回は椎間関節性疼痛に絞っていきます。

関節の組み合わせ運動を行い、椎間関節への負荷を強める

立位で腰痛が強く、伸展でさらに疼痛が悪化する場合は椎間関節性の疼痛を疑います。この場合は、さらに椎間関節にストレスをかけるような運動を行います。

ここで「フライアットの法則」というものを簡単に紹介します。

これは脊柱の関節運動の組み合わせの法則性を示したものです。基本的に脊柱の側屈運動には回旋運動が伴うとするもので、以下のようなパターンになります。

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  伸展パターン 屈曲パターン
頚椎~胸椎(Th3まで) 伸展・側屈・同側回旋 屈曲・側屈・同側回旋
胸椎(Th3以下)~腰椎 伸展・側屈・対側回旋 屈曲・側屈・同側回旋

これは解剖学的にも説明できますが、パターンとして覚えておいて良いでしょう。

そして、このパターンを使うとさらに椎間関節に圧縮ストレスを加えることができます。つまり、伸展・疼痛側側屈・対側回旋、さらにいうなら上方からの圧縮ストレスを加えます。椎間関節性の疼痛なら、この追加動作を1つ加えるごとに疼痛が増悪するはずです。よくわからない方は、一度骨標本を動かしてみてください。

このように、関節の組み合わせ運動をうまく使い、椎間関節性の疼痛を鑑別します。

ちなみに、椎間板と椎間関節は支持性の機能で相互に依存しています。つまり、どちらかの支持機能が低下してしますと、もう片方に過剰なストレスが加わるということです。そのため、疼痛の発生部位は椎間関節にある人でも、原因は椎間板変性による椎間板の支持機能低下によるものと考えられる場合も多いのです。