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理学療法士はさまざまな講習会に参加します。月に一回程度から毎週出る人まで、その幅は大きいです。もちろん毎週勉強会に出ているような人には熱心な人が多いのですが、そのような人が他と比べて、とくに技術が優れているということはありません。

それは、その人のセンスの問題もあると思いますが、治療の軸ができていないために起こっていることがほとんどです。また、どれだけ勉強会に行っても治療が上手くならないのにはもう一つの理由が考えられます。

今回は、講習会に出ても治療が上手くならない3つ目の理由について述べます。

ハマってみないと見えないものもある

理学療法士が使う技術を教える団体は数多くあり、それぞれ独自の理論があります。そして、そのような団体の勉強会を受講する人は大きく2つグループに分かれます。

一つは、その団体に所属し徹底的にその技術を習得しようとする人達です。基本的に、組織はこのような人たちがいることによって成り立っています。このような人達は、その団体のコースを修了していたり、指導者の立場になっている人に多いです。

そしてもう一つは、その団体の良い所だけを学ぼうとする人達です。こちらの人たちは、団体に所属することなく、自分が必要と思う講習会のみ受講する傾向にあります。群れることが嫌いであり団体行動を苦手とする人や、人の真似を嫌う人が多いように感じます。

この2つに関しては、どちらが良いかはわかりません。

しかし、個人的には一度はある一つの理論にハマってみることが大切であると思います。私も個人的には、集団が苦手ですし属することも嫌いです。また、人の真似も好きではありません。

それでも、一度一つのことにハマることは大切だと思います。それは、徹底的にハマってやってみないと見えないものがあるからです。

人間は自分が認知していることしか感じることができません。これは視覚でも触覚でも同様であり、つまりその人が意識することによって捉えるものが違うということです。

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例えば、肩を同じ触り方で同じ方向に動かしても、肩甲骨の動きを意識している人と、上腕骨頭の動きを意識している人ではそこから得られる情報は異なります。

他にも、大腿部の同じ場所を触っていても、皮膚を意識するのか、筋膜を意識するのか、筋肉を意識するのかで感じるものは変わります。そもそも筋膜の動きを知らない、もしくは筋膜は動かないと思っている人は、絶対に筋膜の動きを感じることはできません。

そのため、完全に一つの理論を信じ切り、そこでどのような反応が出るのかを見ることで、その理論の本当の有効性を実感できるということです。

一つにハマった後に独自の理論を作る

そして、一つの理論を徹底して実践した後、そのままその団体に所属していくかどうかは判断すればいいと思います。その理論だけで納得できるのであればそのまま信じてついていけばいいと思いますし、足りないと思うのであれば独自の理論を作ればいいと思います。

新しいとされることのほとんどは、既存の考え方の組み合わせであったり、新しいことがちょっとプラスされたものであることがほとんどです。

全く新しいというものはほとんどありません。どのような理論であっても、既存の理論の組み合わせ方が新しいだけであったり、基本は既存のものであるけどそれにちょっと新しいものが追加されているというものです。

そのように自分で新しいものを作ることができないのであれば、また自分が納得できる理論を提唱している団体を探せばいいだけです。

以上のように、まずは何か一つハマってみることをお勧めします。そこから臨床で足りないと感じるところを自ら考え出すか、他の団体の考え方と組み合わせると、あなた独自の理論ができます。

また、あなたの治療の軸を意識して日々の臨床や参加する講習会の選択を行っていくと、表れる結果は大きく変わってくるはずです。