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胸鎖関節と肩鎖関節は誰もが共通して習う関節ですが、実際どのような役割を担っているのかはイメージがつきにくいのではないでしょうか。肩甲上腕関節のような、肩の動作に主に関わる大きな関節と違い、関節自体が小さいこともその要因の一つと思います。

しかし、臨床では胸鎖関節や肩鎖関節のような、小さな関節が重要な役割を担っています。

そこで今回は、胸鎖関節と肩鎖関節の役割について解説します。

胸鎖関節・肩鎖関節は関節の適合性に関係する

これらの関節は肩関節、特に肩甲骨の動きに関係します。肩甲骨の動きが上肢の動作、特に肩関節の動きに関係することは、「肩甲上腕リズム」でも言われているように、誰もが知っていることだと思います。。

そして胸鎖・肩鎖関節は、関節面の微妙な位置調整に関係します。このことに関して説明します。

関節は、「適合性」が維持されることによりその機能を発揮します。もし、関節の適合性が悪くなると、その機能が十分に働きません。よって、関節はかみ合わせが悪くなることを一番避けます。痛みや筋スパズムが生じるのも、関節適合性を維持するという防衛反応の結果であることが多いです。

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この関節の適合性は、わずかなズレでも問題になります。そして肩関節の運動において、このわずかなズレを修正しているのが、胸鎖・肩鎖関節になります。この小さな関節の動きにより、微妙に関節窩の位置調整を行うことで適合性を維持しているのです。

つまり、この部位に可動域の制限が生じると、適合性が維持できなくなります。このような状態では、疼痛や筋スパズムなどの関節を保護する反応が優先して起こります。

以上のように、肩の運動において胸鎖・肩鎖関節は重要な役割を担っています。この小さな関節がわずかに制限されるだけで、肩の疼痛につながる可能性があります。臨床上でも、これらの関節を治療することで疼痛や可動域が大きく改善することはよくあります。

もう一度、これらの関節について考え直してみると、問題解決の一ヒントになるかもしれません。