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肩こりや腰痛で整形外科病院を受診するのではなく、整体を受ける人は少なくありません。

基本的には、痛みなどの症状が出現した場合には、整形外科で診断を受けることをお勧めします。ただ医者の診察で、命に関わるような危険な病気ではないことがハッキリした後であれば、整体を利用することは症状改善のための有効な手段といえます。

しかし、「整体にいくら通っても肩コリや腰痛が良くならない」という人は多くいます。

そうした場合、肩こりや腰痛といった症状が改善しないのには、いくつか理由が考えられます。そのことを理解しておくと、無駄に整体へ通うことがなくなり、上手く整体を活用できるようになります。

そこで今回は、「整体を受けても肩こりや腰痛が良くならない原因」について解説します。

 施術者側の問題
整体に通っても、肩こりや腰痛といった身体の不調が良くならない人はたくさんいます。そうした場合、治らない原因は大きく分けて「施術者側の問題」「お客さん側の問題」の2つに分類することができます。

施術者側の問題とは、簡単にいうと「整体の腕が低い」ということです。

単純に、施術者に体を良くするための知識や技術が足りていないと、当然ながら、あなたの体が良くなることはありません。

整体に通っても腰痛や肩こりが良くならない人たちの多くは、このように「施術者の腕が問題である」と考えます。そして実際に、施術者の腕が良くないと症状は改善しません。また、施術者の技術や知識が少ないと、逆に症状を悪化させるリスクもあります。

テレビやインターネットなどで、整体や接骨院に通って被害を受けている人が報道されることがありますが、それは施術者の技術に問題があることがほとんどです。

ただ、全ての人における症状を解消できるような施術者はいません。施術者にも得意な技術とそうでないものがあります。そのため、あなたの体や症状と、通っている整体の施術者の相性が非常に重要になります。

そのため、週1回程度の通院を1~2ヶ月続けても、症状が全く変化しない場合には、整体を変えることを検討するようにしましょう

また、一回の施術で痛みが悪化するなど、体に悪い反応が出ることもあります。その場合は、1回で整体を変えるのではなく、数回は通ってみることが大切です。そして、そうした体の変化をしっかり問診するような施術家であれば、そのことを参考にして、あなたにあった施術へ施術方針を変更してくれるはずです。

逆に、2回目などに体の変化に対する問診すらせずに、1回目と全く同じような施術をする整体は避けたほうが良いといえます。

 お客さん側の問題
整体に行く人の多くは、整体に通っても状態が良くならない場合、施術者に問題があると考えます。ただ実際には、整体を受けるお客さん側に問題があることも少なくありません。

体に対する治療に関して全ていえることですが、整体は体が治るための補助でしかありません。

体には「自然治癒力」といって、過剰な負担をかけなければ自然と治癒するような力が備わっています。自然治癒力というと、特別な力のように感じるかもしれませんが、実際には誰でも持っているものです。

例えば、あなたが包丁で指先を切ったとします。その場合、特に手術を行って縫うことなく、絆創膏などで保護していれば皮膚は自然と治癒します。また、骨折したときでも、骨折の程度がひどくなければ、適切な処置を行い固定していれば、折れた骨は元通りに戻ります。

これらは全て自然治癒力によるものです。このように、自然治癒力は誰にでも備わっている力です。

そして、こうした自然治癒力は、腰痛や膝痛などの関節痛、肩こりなどにも作用します。もし、炎症によって痛みが生じていれば、自然治癒力によって炎症が沈静化して痛みは落ち着きます。また、体のバランスが崩れて筋肉に過剰な負担がかかっている場合でも、自然治癒力によって体にはバランスを整える反応が起こります。

ただ、こうした自然治癒力が働いても治らない場合と、自然治癒力が発揮されづらくなっているケースでは、どれだけ整体で施術を受けても症状は良くなりません。

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結局、体が良くなるか良くならないかは、症状が出ている部位にかかっている負担と、あなたの自然治癒力のバランスによって決まります

 ・体への負担が大きい場合
あなたの自然治癒力よりかかっている負担の方が大きければ、症状は良くなりません。例えば、膝に痛みがあったとします。そして、歩くという動作は、膝に負担をかけて痛みを誘発します。そこで、あなたは整体で施術を受けて膝痛の問題を解消しようとします。

ただ、あなたは毎日2万歩歩かなければいけない仕事に就いています。そうした状態で2週に1回のペースで整体に通っても、膝関節に毎日かかる負担が大きすぎて、膝の痛めた部位が治癒することはありません。

このときの毎日の仕事でかかる負担を10、あなたの治癒力が5、整体の施術が2だとします。

そうなると、結局あなたの体には常に「10(負担)-7(治癒力+施術)=3」の負担がかかることになります。このように、体にかかる負担から、自然治癒力に施術のサポートを加えた数字の引き算が、プラスである状態は、常に体へ負担がかかっている状態であるため、体は治癒しません。

逆に、体にかかる負担と、自然治癒力に施術のサポートを加えた数字の引き算がマイナスである場合には、負荷より治る力の方が強いため、体は治癒します。

例えば先ほどの例でいうと、毎日の仕事でかかる負担が10ではなく5だったとします。

そうなると、「5(負担)-7(治癒力+施術)=-2」となります。こうした状態では、常に体には負担よりも自然治癒力という治る力が2働いていることになります。そのため、体は一定期間を過ぎると治癒します。

 ・自然治癒力が低い場合
また、どれだけ体への負担を小さくしても、あなたの自然治癒力が弱い状態であると、体は治癒しません。

例えば、先ほどと同じように体にかかる負担が5だったとします。そして、治癒力が2、施術によるサポートが2である場合、体にかかる負担は「5(負担)-4(治癒力+施術)=1」となります。つまり、常に1の過剰な負荷がかかってしまうため、体は治癒しません。

そして、自然治癒力が低下する原因の多くは生活習慣にあります。

睡眠や食事、運動といった生活習慣が乱れると、体の自然治癒力は低下してしまいます。具体的には、生活習慣の崩れによって「自律神経」と呼ばれる、体の自然治癒力を調整している神経の働きが悪くなります。

そのため、生活習慣が崩れると、自律神経の働きが悪くなることで、体の自然治癒力が低下します。

このように、体が治癒するかどうかは、大きく分けて「体にかかる負担」「自然治癒力」「施術によるサポート」の3つの関係によって決まります。

つまり、以下のような場合は、非常に体が治癒しにくい状態といえます。

・施術によるサポートが低い(施術者の腕が悪い)
・体にかかる負担が大きい(活動量が高すぎる)
・自然治癒力が低い(生活習慣が乱れている)

以上のような3つのケースでは、いくら整体に通っても症状は良くならないことを理解しておいてください。

また、もう1つ忘れてはいけないことは、「他に病気があって、それが症状の原因となっている場合」も整体で施術を受けても良くなりません。

例えば、左肩の痛みで整体を受けに行ったとします。もし肩の関節や、周りの筋肉の問題であれば、既に述べたような「体にかかる負担」「自然治癒力」「施術によるサポート」の3つを元に考えることができます。

ただ、もし左肩の痛みが、心臓疾患から起こっている場合には、どれだけ治癒力が高くても、施術によるサポートがあっても症状は治りません。

そのような場合は、心臓疾患に対する適切な治療を受けることが大切です。このように、整形外科的な症状であっても、原因が内科疾患などにある場合には、いくら整体を受けても症状が良くなることはないため注意してください。

今回述べたように、整体を受けても肩こりや腰痛、膝痛などが治らない場合には、大きく「施術者側の問題」と「お客さん側の問題」の2つがあります。

そのため、整体を受ける際には、こうしたことを総合的に考えることが大切です。そして受ける側として、できる限り自然治癒力が低くならないように生活習慣を整えると、整体の効果がより高められることになります。