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理学療法士は、日々多くの患者さんと接します。その中には自己主張が強い人、逆に自分の意見を全く言わない人などがおり、その性格はさまざまです。

我々は、そのようなさまざまな特徴をもった患者さんに理学療法を提供します。その中で、「こちらの指示を聞いてくれない」、「すぐに治せなど無理難題を言ってくる人」など、対応に困る人は、少なくとも一人はいると思います。

今回は、患者さんとの接し方で私が意識していることについて書きます。

入り込み過ぎない、離れすぎない

あなたの職場には、一生懸命患者さんを良くしようとし、自分の指示を聞かない患者さんに対して怒っているような人はいませんでしょうか。

私も2年目まではこのような状態でした。どうにか良くしようとするあまり、「この人はなぜ自分の言うことを聞いてくれないのだ」「本当に良くなる気はあるのか」ということを考え、患者さんに対してよく怒っていました。

また、良くならない患者さんの気持ちを考えるあまり、「自分のせいでこの人は良くならないのだ」「他の人だったら、もっとよくなるかもしれない」ということを考え、悩んでばかりいたこともありました。

このような状態は、患者さん側に入り込み過ぎている状態です。

実際、こうなってしまうと、全てが悪い方向に進み悪循環に陥ります。これでは患者さんはますます治りにくくなります。

最終的に患者さんの行動が変えるかどうかは、患者さん自身が決定することです。いくらあなたが怒っても、患者さん自身に変わる気がない場合は無駄です。

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もちろん、あなたの実力不足を実感することや、患者さんの行動変容を促すことは大切です。しかしいくら行動変容を促しても、その人の価値観と違う場合、その行動は変わりません。そのことであなたが怒ったり、悩んだりし、あなたの体に負担をかける必要はありません。

また逆に、患者さんから離れすぎることも問題です。

全てを客観的に捉え、患者さんに対し「変形しているから治りません」「あなたが言うことを聞かないからでしょう」などの言葉を平気でかける人がいます。

しかし、これでは患者さんとのラポール関係は形成できません。基本的に治療を行う際は、患者さんとの相互の信頼関係があることで、その治療効果が発揮されます。そのため、このような状態では上手くいく治療も上手くいきません。

面で接する

ではどのような関係を保つと良いのかというと、それは「面で接する」関係が一番良いと考えます。

これは、入り込み過ぎず離れ過ぎずの状態を指します。イメージとしては、あなたの体の周りにあるオーラで相手を包み込むようなイメージです。相手に直接は触れないけど、何かで繋がっているような感覚です。

このような関わり方をすると、患者さんは必要なときに頼ることができますし、セラピスト自身の負担も減ります。

以上のような考え方は、対患者さんだけでなく、全ての人間関係において有効です。少しわかりにくい話だったと思いますが、今回の記事を読んで、少しでもあなたの他人との関わり方を改めて考え直すと、より治療効果も上がるはずです。