スポンサーリンク

理学療法においてもそうですが、多くの人は何らかの問題が生じたとき、新たに何かを追加してその問題を改善しようとします。

膝が痛ければ筋トレ、体の調子が悪いと健康食品をとろうとするのがその例です。しかし、実は大切なことは追加することではなく、逆に今行っていることを手放すことです

今回は食生活における、手放すことついて述べます。

控えた方がよいもの

多くの食品は体に何らかの作用があり、体にとって必要なものです。しかし、どのようなものでも過剰な摂取は体に悪影響を与えることが多いです。また現在は、食品添加物など便利ではあるものの、体にとっては必要ないものが氾濫しています。

その中でも今回は、現代社会の多くの人が控えた方がよい食品である、糖質と油について解説します

糖質

細胞のエネルギーとして必要不可欠なものという認識があり、砂糖は良くないものとはされていますが、糖質自体が問題視されることは少ないです。ご飯は糖質を多く含む食品の代表例です。

身体は外部から糖質を摂取しなくても、タンパク質や脂質が十分であれば肝臓の糖新生によって必要最低限な量は確保されます。

実は、細胞で唯一ブドウ糖からしかエネルギーを作れないものは赤血球のみです。脳などがその例として挙げられますが、これらはケトン体もエネルギー源として使えます。

そして糖質の過剰摂取は、血糖値の変動を招き、血管内皮の損傷や膵臓、副腎の疲労を起こします。これらはさまざまな身体症状につながります。また、糖質は依存性が強いことも大きな問題です。

現代人でこの糖質が不足して病気になることはほとんどなく、摂取を控えた方が良い食品に挙げられます。

酸化した油

体は酸化反応によって代謝を行いますが、過剰な酸化ストレスはさまざまな病気の原因になります。その中でも現代社会では酸化した油が大きな問題です。

油は酸化しやすく、光に当る、熱が加わる、空気に触れるなどの刺激によってすぐ酸化します。そのため、スーパーの総菜や居酒屋の揚げ物、コンビニの揚げ物はほとんどが酸化した油です。家庭でも、油は一度使用した後は酸化しています。

これらは便利であり、たまに取る分には問題ありませんが、現代社会では過剰に摂取している傾向にあります。

以上のようなことに加えて、普段多くの人が使用しているサラダ油は、その製造過程ですでに酸化しています。そのため、ほとんどの人は酸化した油を過剰に摂取しています。

また油の問題では、オメガ3系とオメガ6系のバランスの問題も挙げられます。この2つは炎症反応などに関与し、体にとっては必要不可欠なものです。オメガ3系は炎症の抑制に、オメガ6系は炎症の促進に働きます。

現代社会ではオメガ6系の過剰摂取が問題となっています。オメガ3系は魚の脂や亜麻仁油、えごま油などに含まれていますが、その他のサラダ油に代表される食物性油はオメガ6系を多く含みます。

スポンサーリンク

以上のような油の問題は、理学療法の現場においても関係します。実際、小学生で疼痛が長引いている人で、揚げ物ばかりを食べている人がいました。このケースは、揚げ物を避けるようにするだけで、1週間もせずに疼痛が消失しました。

このように、現代社会で多くの人が摂取している油は、摂取を控えた方が良いものに挙げられます。

食品添加物

食品添加物は保存性を高める、見た目を良くするなどの目的で使用されます。確かに、食品添加物のおかげで、便利になり食中毒の問題なども少なくなりました。しかし、現代社会ではほとんどの食品に入っており、多くの人が過剰に摂取しています。もちろん急性の毒性に関しては一応動物実験で、安全性が証明されていますが、慢性の影響に関してはよくわかっておりません。

その中でも考えるべき問題は、その排泄です。食品添加物といっても薬などと同様に体には不必要なものであり、解毒、排泄される必要があります。

その解毒を行うのが肝臓であり、食品添加物の過剰摂取は肝臓に過剰な負担をかける可能性があります。

理学療法士としては、肝臓に過剰な負担がかかると、その支配髄節レベルであるTh8周囲に何らかの異常が生じるので注意が必要です。

カフェイン、アルコール

カフェインとアルコールも食品添加物と同様で、解毒に伴って肝臓に負担がかかります。これらはさらに、自律神経系にも影響を及ぼします。カフェインの摂取は即座に交感神経系を興奮させます。アルコールは少量では副交感神経系を優位にするものの、取り過ぎは交感神経系を興奮させます。

これは、カフェイン自体とアルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドが交感神経系に作用することが関係しているとされています。
これらは摂取量とタイミングが適切であれば、リラックスや眠気の解消に使えますが、その摂取方法を間違うと、体に悪影響を及ぼします。

乳製品

乳製品は、カルシウム摂取のために勧められるものの代表例です。しかし実は、日本人の多くは乳製品中に含まれる乳糖を分解する酵素であるラクターゼが欠乏しています。

ラクターゼは通常、小腸で乳糖の分解に作用します。そのため、ほとんどの日本人はうまく吸収できず、消化不良を起こします。その結果、小腸やその腸間膜などに問題が生じることが多いです。

他にも環境ホルモンやカルシウムとリンのバランスなど、多くの問題がいわれていますが、ここでは割愛します。

以上のように、あなたが普段摂取しているものは、実は体にさまざまな悪影響を与えている可能性があります。まずは、自分が摂取しているものにはどのようなものが含まれているかを意識し、できるものから手放していくことが大切です。

今回は、糖質と油について述べましたが、このシリーズはまだ続きます。多くの人は健康食品などをとって健康になろうとしますが、まずは不必要なものを手放す努力を行う方が先決だと考えます。