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理学療法士はマッサージという言葉を嫌う傾向にあります。私個人としては、マッサージであろうが、患者さんを良くすれば問題ないと思います。しかし、マッサージのためのマッサージではいけません。それでは、ただのリラクセーションであり、患者さんを良くするのではなく気持ち良くさせるだけです。治療ではなく慰安です。

確かに、交感神経系の緊張が高いために症状が出現している人の場合、慰安目的のマッサージでも良くなる場合はあります。しかしそのような場合でも、さまざまな事を考慮した上で、そのような方針になるはずです。

慰安になっている人は施術時間を気にする

実際、治療をしている人と慰安をしている人では意識するものが明確に異なります。治療をしている人は、身体の反応を大事にし施術を行います。一方、慰安の施術をしている人は、施術が終わる時間を気にします

マッサージ屋さんなどでは、1時間〇〇円というように時間で価格が設定されています。もちろん、病院で受ける理学療法でも20分1単位と時間で設定はされています。

そのような中でも、慰安は出来るだけ長く、時間ぎりぎりまで行うということです。これは受ける側の意識も同じで、症状が良くなることより、気持ち良いことを出来るだけ長くしてもらいたいと考えています。一方、治療は身体の反応を重要視しているため、短時間で終了する事もありますし、20分以上かかることもあります。そして施術を受ける側もそのような意識であり、施術の時間が短くても症状さえ良くなれば満足します。

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理学療法は慰安ではなく治療であるべき

だからと言って慰安を批判しているわけではありません。もちろん私も疲れているときは慰安を求めます。しかし、国の税金を使って施術をしている理学療法士は、慰安ではなく治療を行うべきです。もし、理学療法士が慰安目的のマッサージを行うと、患者さんは保険も使えて、マッサージもしてもらえる病院に集まります。

そうなると、極端ですが医療費が莫大になり、財政が破たんする可能性があります。

そこで、どのようなことが起こるかというと、理学療法の保険点数が下がるという現象が起きます。当たり前のことですが、財政が破綻する前に無駄に使われているところは削られます。その結果、理学療法士の給料も下がります。

これは、その組織レベルの話ではなく、国全体のレベルでの話です。いくら経営者にアピールしてもどうにもならない問題です。

少し話は大きくなりましたが、このような理由からも理学療法士は慰安ではなく治療を意識して行わなければなりません。

慰安に限らず、ただ行う動作練習、筋トレ、ストレッチなども同様です。このようなことは、理学療法士でなくても行えます。理学療法士は理学療法士としての専門性を発揮しなければ、そこにいる価値がありません。

結局、理学療法士として生き残るためには、患者さんと真剣に接し、日々勉強する他はないということです。