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有酸素運動は、理学療法士が行う運動療法の中でも中心的なものになるのではないでしょうか。そして「体力をつける」「筋力をつける」などがその主な目的であることが多いです。

今回は、私が有酸素運動を行う目的について述べます。

自律神経機能の向上

運動耐用能と自律神経系の関係性は多くの研究によって示唆されています。運動耐容能とは「その人がどれくらいの運動に耐えることができるかの限界」を指します。運動の中でも全身の持久性が求められる運動に対する能力です。

その指標として、「AT(無酸素性代謝域値)」が用いられます。これは、エネルギー代謝が有酸素代謝から無酸素代謝へ切り替わる転換点の運動強度のレベルを指します。つまり、ATレベルが高い人は、そうでない人と比較して負荷の強い運動を行っても、有酸素代謝でエネルギー産生が行えるということです。

無酸素運動は、乳酸などの影響によって交感神経系を活性化させます。交感神経系の過剰な緊張は身体にさまざまな悪影響を及ぼします。その代表例が脊柱の柔軟性の低下です。

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このことは日常生活に関しても同様のことが言えます。運動耐容能の低い人は、日常生活を行うだけで無酸素運動になってしまい、交感神経系の緊張が強くなります。そのため、普通に生活しているだけで、体にさまざまな悪影響が及ぶということです。

他にも、セロトニンや自律神経系の指標であるHFや迷走神経機能との関係がいわれています。
このように、運動耐容能は自律神経系と密接に関係しています。

心臓反応の向上

これも自律神経機能に関係しますが、運動を行うと心臓は末梢組織に酸素を供給する必要があるので、心拍数や心拍出量を増やします。つまり、心臓が強く働くということです。

降圧剤などの影響で、この運動に対する心臓の反応が低下している人が多いように感じます。このような人は、動き始めに痛みなどの症状が出たり、心拍数などの身体反応と比較して、自覚的な疲労感が強いなどの症状がある印象です。

このようなケースでは、その人にあった運動レベルでの運動を行い、心臓の反応を促すことが必要だと感じています。

私は、自律神経系の身体への影響を重要視しているため、主に今回述べた2つの目的でエアロバイクを行なうことがほとんどです。エアロバイクにはこの他にも多くの使用目的があると思います。その目的をはっきりさせて、その人にあうような使い方をすることが大切です。