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腰痛や膝(ひざ)痛、肩痛といった、疼痛という症状で病院を訪れる人は少なくありません。特に、整形外科を受診する人のほとんどは、体の痛みを解消するために病院を訪れます。

そして病院へ行くと、「年のせい」や「太りすぎ」「運動不足」などと言われて、痛みの問題が解消されずに終わることも少なくありません。

また治療も「消炎鎮痛薬」や「電気治療」「牽引治療」などの対処的な治療だけが行われることが少なくありません。こうした治療では、一時的に表面的な症状は軽くなるかもしれませんが、根本的な問題を解決したことにはなりません。

こうした対処療法を行って一時的に痛みが落ち着いても、また同じように疼痛が出現することになります。

ただ現実としては、このように対処療法だけを行う病院が多いです。そのため、そうしたことを避けるためには、あなた自身が体について学ぶ必要があります。

そして、膝痛や腰痛、肩痛といった痛みの大本には、自律神経が関係していることがほとんどです。

そこで今回は、痛みの根本的な原因となる自律神経について解説します。

 自律神経とは
自律神経とは、心臓や肺、血管、胃腸といったような器官を無意識下でコントロールしている神経です。

あなたがパソコンをしたり、スマホを操作したりすることができるのは、あなたの意識したことを神経を通して筋肉に伝えられているからです。そして、こうした動作を行うためには、あなたの意識が必要です。

一方で、寝ているときなどには、あなたの意識はありません。ただ、意識が無いからといって、心臓や肺の活動が行われなければ生命を維持することはできません

また、ご飯を食べた後は、胃腸が消化と吸収を行う必要があります。しかし、あなたが意識して胃腸の活動をコントロールするわけではありません。

このように、あなたが意識しなくても、体に必要な活動をコントロールしてくれる神経が自律神経になります。

そして、自律神経は大きく分けて「交感神経」と「副交感神経」の2つに分類されます。交感神経と副交感神経が相互に作用して働くことで、自律神経は適切に機能します。

交感神経とは、「体を興奮させる神経」のことを指します。例えば、激しい運動をしたときや、人前で話をして緊張したときなどには心拍数が増えます。これは、交感神経が作用することで、体の緊張を高めている結果として起こっている反応です。

一方で副交感神経とは、「体をリラックスさせる神経」になります。例えば、寝ているときや、横になってゆっくりしているときなどは心拍数が減ります。これは、副交感神経の働きによって、体がリラックスしているために起こる反応です。

そして、こうした自律神経の乱れは、さまざまな体の不調を招くことになります。

 自律神経によって起こるからだの不調
自律神経は交感神経と副交感神経によって構成され、交感神経と副交感神経が相互に作用することで、適切に機能することができます。

そのため、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、自律神経の機能が低下して、体にさまざまな悪影響を及ぼすことになります

例えば、睡眠不足やストレスなどが続くと、交感神経の活動が過剰になって自律神経のバランスが崩れます。そうした場合には、高血圧や不眠症、糖尿病などの病気にかかりやすくなります。また他にも、心筋梗塞や脳梗塞、がんなどにも、交感神経の異常は関係しているといわれています。

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一方で、だらだら生活したり、運動不足であったりすると、副交感神経の働きが過剰になって自律神経の機能が低下します。そうなると、うつ傾向や肥満などになる可能性が高くなります。他にも、アレルギーなどは副交感神経が作用しすぎることで起こる病気だといわれています。

このように、自律神経のバランスが崩れると、さまざまな病気につながります。

ただ、「現在人の70パーセント以上の人は、交感神経が過剰に働くことで病気を発症している」ということは、理解しておいてください。

 自律神経と痛みの関係性
自律神経のバランスが崩れると、高血圧や糖尿病など、さまざまな病気を発症する可能性が高くなります。また、あまり知られていませんが、自律神経は体の痛みの原因にもなります

例えば、膝(ひざ)や腰、肩などの関節痛は、自律神経が乱れた結果として起こることがほとんどです。

自律神経の司令塔は背骨にあります。そのため、自律神経のバランスが崩れると、その影響が背骨に現れることになります。こうした反応を、専門用語で「内臓体性反射(ないぞうたいせいはんしゃ)」といいます。

自律神経が乱れて内臓体性反射が起こると、具体的には、「背骨の周りにある筋肉が硬くなって背骨の弯曲が小さくなる」ということが起こります。

そして、背骨は体の中心にあるため、足や腕の運動時にも必ず一緒に動く必要があります。

例えば、手で物を掴む動作であっても、指や手首、肘、肩だけではなく、肩甲骨や背骨も動くことで、スムーズに動作を遂行することができます。

こうした場合に、もし背骨の可動範囲が小さくなると、同じ動きを達成するために、末端にある肩や肘、手などが過剰に動くことになります。その結果、末端にある関節や筋肉に大きな負担がかかり、痛みが出現します。。

また、背骨は横から見るとS字状に弯曲しています。そして、そうした構造上の特徴から、背骨は体にかかる衝撃をバネのように吸収する機能があります。

そして、自律神経のバランスが崩れて背骨が硬くなると、そうした機能が障害されます。その結果、背骨で吸収できる衝撃力が小さくなるため、その分、末端にある股関節や肩関節、膝関節などに負担がかかることになります。その結果、関節痛が出現します。

さらに、背骨は体のバランス機能にも関わっています。人の体は、背骨が柔軟に動くことでバランスの崩れに上手く対応しています。

そのため、背骨が硬くなるとバランス機能が低下します。そして、バランス能力が低くなると、人の体はバランスを崩さないように全身の筋肉を緊張させます。その結果、股関節や肩関節、膝関節なで、関節の周りの筋肉が硬くなって痛みを発することになります。

このように、自律神経の乱れによって背骨が硬くなると、さまざまな理由から関節痛に繋がります。

今回述べたように、自律神経の乱れは背骨を硬くすることで、股関節や肩関節、膝関節といった末端の関節痛につながります。多くの関節痛は、こうした自律神経が原因で起こっているということを理解しておくことが大切です。

つまり、関節痛を根本的に解消するためには、自律神経のバランスを整えることが大切だといえます。