スポンサーリンク

あなたは頭蓋仙骨療法というものを知っていますか。最近は、色々な団体でのセミナー等があり、知っている人が多いのではないかと思います。しかし、この治療法は高度な技術が必要なうえ、自分の治療の中での位置付けをはっきりさせておかないと効果を発揮しづらいです。

今回は、私が個人的に考える、頭蓋仙骨療法の位置付けについて述べたいと思います。

頭蓋仙骨療法とは

頭蓋仙骨療法とは、頭蓋骨と仙骨、硬膜システムの改善により、脳脊髄液の流れを促し、中枢神経系の働きを活性化させるものです。これは、肺呼吸とは異なった、第一次呼吸という特有の運動によるポンプ運動により、誘発されます。

脳脊髄液は、脳と脊髄を保護し、神経系に栄養素を運び、また老廃物を運び出す役割を果たしています。そして、頭蓋骨の硬さや、硬膜が付着する頚椎や骨盤の歪みは脳脊髄液の循環を阻害します。このような場合に、頭蓋仙骨療法を行い、これらの問題を解消します。

頭蓋仙骨療法は流派がいくつかあり、代表的なものにサザーランド、アプレジャー、デジャネット、グットハートなどの流派があります。

そして、頭蓋骨仙骨療法は、大きく頭蓋骨や仙骨の物理的な動きを調整するものと、身体のエネルギーを調整するものの2つにわけられます。

物理的な動きを調整するもので有名なのが、先ほど出てきたアプレジャーなどの手技になります。これはバーストラウマや外傷などで、頭蓋骨などに歪みが生じた場合に、適応となります。

私は個人的には、主に身体のエネルギーを調整する目的で頭蓋仙骨療法を行っています。もちろん、物理的な側面の問題が大きい場合は、先にこちらを改善しないと、エネルギー的側面にはアプローチできません。

スポンサーリンク

これらの大きな違いは、治療中に意図をもつか否かということです

例えば、物理的な動きを調整する場合は「蝶形骨のこの動きを改善させよう」などと明確な意図をもって治療を行います。一方、エネルギー的側面にアプローチする際は、意図をもたず、ただクライアントの動きを感じ、同調します。

私は、物理的側面への治療も物理的に手で操作する事はほとんどありません。まずは意図をもたずに同調し、同調後、意図のみで操作します。よって、物理的に手で操作することはありません。

物理的側面への治療は、具体的な治療効果を実感していますが、エネルギー的側面への治療は癒し的な効果が強いと感じております。つまり、リラックス効果が強く、交感神経系の抑制、副交感神経系の活性化が行われる印象です。どちらにしても、治癒反応の促通に関与していると感じています。

個人的に頭蓋仙骨療法は、主に治癒反応が低下している人に使用します。機械的なストレスの原因に頭蓋骨等が関与する事もありますが、機械的なストレスが症状の原因の場合、ほとんどは頭蓋仙骨療法を行わずに改善できると考えています。

具体的にはどのような人に使用するかというと、経過が長く、治療への反応が悪い人、常に交感神経系の緊張が強い人(寝不足、ストレスが強い人)、脊柱を中心に、感覚過敏性が強い人などに使用します。
私は、このような状態が、治癒反応が低下している人の特徴と考えています。

以上のように、頭蓋仙骨療法は身体に多くの効果があり、その方法もさまざまです。大切なことは、あなたがどのような目的で頭蓋仙骨療法を行っているかを明確にすることだと思います。