肝臓、胆管系疾患は、筋骨格系損傷に類似した症状を引き起こします。その症状は背部痛、肩痛、痺れなどさまざまです。これらの特徴を知っておくことは、症状の原因を鑑別する上で必須です。 肝臓、胆管疾患の症状 皮膚変化 肝臓系に関・・・
「鑑別診断学」の記事一覧
理学療法士に必要な免疫系疾患の症状と特徴
免疫系疾患は関節炎など、多くの筋骨格系の問題に類似した症状を引き起こします。そのため、理学療法士はその見極めが大切であり、その知識を有していることは必須です。 今回は、免疫系疾患の特徴について解説します。 免疫系疾患で出・・・
理学療法士に必要な内分泌系・代謝系疾患の特徴と症状
理学療法士として、糖尿病を代表とする代謝系疾患を患った患者さんを担当することは多いのではないでしょうか。外来では、糖尿病に対する運動療法がメインで処方されることはほとんどありません。しかし、内分泌、代謝系は、身体治癒に大・・・
理学療法士に必要な血液学的疾患の症状と特徴
理学療法の臨床で、血液疾患の症状は、NSAIDsの使用、悪性貧血に伴う神経学的合併症、化学療法や放射線療法の合併症に関連してみられることが多いです。 血液学的疾患の症状には、筋力低下や頭痛、めまいなど、理学療法士がよく遭・・・
理学療法士に必要な呼吸器系・肺疾患の症状と特徴
呼吸器疾患の痛みは、胸背部のみでなく、頚部、肩甲部、肩に放散します。そして、理学療法士が遭遇する症状の中にも、実は呼吸器疾患に由来した疼痛が隠れていることが多いのです。 そこで今回は、呼吸器疾患の症状の特徴について解説し・・・
理学療法士に必要な心血管(循環器)系疾患の症状と特徴
理学療法士として働く中で、心血管(循環器)系疾患を患った患者さんを担当する機会は少なくありません。整形外科に勤めていても、心血管系疾患をもっている患者さんは多いです。 そのため、理学療法士として心血管系疾患について理解し・・・
理学療法士に必要な消化器系疾患の症状と特徴
消化器系の病変による症状は、筋骨格系障害によって出現する症状と類似の症状が多いです。 そこで今回は、消化器系疾患の症状について解説します。 筋骨格系機能異常と類似した消化器系症状 理学療法の臨床において、患者さんが訴える・・・
癌(がん)性疼痛と癌治療の副作用を知り、鑑別診断につなげる
癌患者において、痛みは充実性腫瘍の60~80%の患者にみられます。理学療法士としては、よくみられる関連痛パターンを頭に入れておく必要があります。これらの関連痛以外には、神経への圧や変位、血流供給の阻害や中空器官内の遮断な・・・
癌(がん)の症状と特徴を知り、理学療法士の鑑別診断に生かす
理学療法において、腫瘍自体の治療に関わることはほとんどありません。しかし、整形疾患で理学療法が処方されている人でも、主訴である症状が腫瘍の随伴症状である場合はあります。このようなとき、理学療法士はこのことに気づき、医者に・・・
理学療法士が理解しておくべき鼠径部痛を引き起こす全身性疾患
理学療法の臨床において、鼠径部痛のみを訴える患者さんは少ないです。多くは腰部、仙腸関節などに問題があり、二次的に鼠径部痛を訴えます。筋骨格系の原因としては、内転筋、内腹斜筋などの筋性の問題、恥骨痛、外傷、鼡径ヘルニア、股・・・