膝崩れは、理学療法の現場でよく問題になる症状です。膝崩れを起こす多くの人は、膝関節の不安定感を訴え、実際に膝が脱力することによって膝が崩れます。膝崩れには原因があります。そして、それは膝だけの問題ではありません。 そこで・・・
「症状別の考え方」の記事一覧
腹部から股関節まで痛みが広がる恥骨結合炎
恥骨周囲の痛みは、若いスポーツ選手によく見られます。とくにサッカー選手など、股関節の内転と回旋筋群を使って強くボールを蹴ることが多いです。いわゆるインサイドキックは、恥骨結合に過度なせん断ストレスを加えるため、繰り返すと・・・
前腕の回外制限を改善するために必要な解剖学的知識
橈骨遠位端骨折は理学療法士がよく遭遇する疾患だと思います。その中で、特に問題なく良くなる人、時間が経ってもよくならない人と、その経過は人それぞれです。 そして、よくならない人で問題になるのが可動域制限です。手関節の可動域・・・
理学療法士の視点から側弯症ついて解説
側弯症は、小学生高学年~中学生と思春期に多い疾患です。その重症度は、見た目ではわからないような軽度のものから、脊柱の変形によって、内臓の機能にまで影響を及ぼすような重度のものまでさまざまです。また、一時的なものである機能・・・
「朝起きたら手が痺れている」という症例に対する考察
起床時に痺れを訴えるクライアントは多いです。「朝起きたら両手が痺れている」「手が強張っている」など訴えはさまざまです。この「朝の症状」は、リウマチのような関節炎に特徴的な症状です。多くの人が、起きた時に、手に「しびれ」や・・・
「ひざが腫れる(関節水腫)」という症例に対する考察
関節水腫は臨床でよくみられる症状の一つで、関節液が過剰になっている状態です。特に、膝関節疾患のクライアントに多いのではないでしょうか。この関節水腫に対して、医者は「穿刺」を行います。正常では数ccしかない関節液ですが、腫・・・
「階段でひざが痛い(階段昇降時の膝痛)」という症例への考察
階段昇降時の膝痛は、患者さんが訴える症状のなかでもとても多い訴えです。階段動作は平地を歩くよりも膝への負担が大きく、最後まで残りやすい痛みです。 今回は、階段昇降時痛の原因について解説します。 昇段時の痛みか、降段時の痛・・・
「ひざを曲げると痛い(膝関節の屈曲時痛)」という症例への考察
「膝を曲げると痛い」と訴える方は多いです。この曲げると痛いという訴えでも。「曲げる途中が痛いのか」「最後まで曲げると痛いのか」などさまざまなことを考える必要があります。 今回は、「膝を曲げると痛い」という訴えについて考え・・・
「歩くにつれて下肢が痺れる(間欠性跛行)」症例に対する考察
歩いていると足が痺れる、もしくは痛くなると訴える方は多いです。このような症状の場合、まずは「脊柱管狭窄症」というものが疑われます。しかし、実はもっと先に疑わなければならない原因があります。それが「心血管系の問題」です。 ・・・
股関節を曲げると痛みが出る症例
臨床において、「股関節を曲げると痛い」と訴える患者さんは多いです。股関節の屈曲には体のさまざまな部位が関係してきます。 今回は、股関節の屈曲について考えていきます。 まず、股関節の屈曲に制限が認められる場合、原因として「・・・