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理学療法士にとって、薬に関する知識は学校で習うことはほとんどありません。そして、臨床に出ても、理学療法士向けの薬の勉強会などは多くありません。

しかし、臨床で対峙する患者さんのほとんどは何らかの薬を飲んでいます。そして、その薬のいわゆる副作用というものは、理学療法士が関わる症状に少なからず関係しています。そのため、理学療法士が薬に関する知識を有していることは必須です。

また、薬剤に関して大前提として「ほとんどの薬は病気を根底から改善するためのものではなく、症状を緩和させるためのもの」ということを頭に入れておく必要があります。

そこで今回は、薬理学についてその学問の範囲について述べます。

薬理学とは

薬に関しては、20世紀以前に使用されていたものの大半は自然に存在するものであり、多くが植物由来のものでした。そのため、植物学に詳しい人が薬に関する研究を行い、その結果をまとめていました。しかし、化学工業の進化に伴い、合成と分析の技術が進むにつれて、新たな薬が生産されるようになりました。

そこで、薬理学という学問が誕生し、「ある物質が人々を幸せにできるような作用があるか」ということを検討するようになったのです。つまり、薬理学とは「生体と薬の間で生じる相互作用の結果生じる現象を研究する科学」ということになります。

そのような中で、以下のような分野に細分化されました。

・薬理遺伝学
・生化学的薬理学
・分子薬理学
・神経薬理学
・内分泌薬理学
・動物薬理学
・比較薬理学
・時間薬理学

薬理学の範疇

薬理学の範囲は広く、主に上記のような8分野に細分化されています。

薬理遺伝学

薬に対する反応に遺伝的な要因が関与するかどうかを研究するもの

生化学的薬理学

薬の細胞内での生化学的な過程を研究するもの

分子薬理学

化学構造と生理活性の関係を研究するもの

神経薬理学

脳に対する薬の影響を研究するもの

内分泌薬理学

薬のホルモンに対する影響を研究するもの

動物薬理学

動物の治療のための特殊な薬について研究するもの

比較薬理学

動物で実験を行い、人への投与の可能性を研究するもの

時間薬理学

生体リズムと薬の効果の関係を研究するもの

以上の8つに加えて、薬を理解するには薬物動態学の知識が必要になります。

・薬物動態学

体内での吸収、分布、代謝、排泄など、薬の流れを研究するもの

以上のように、一言で薬理学といっても多くの分野があります。これらはそれぞれ欠かせないものであり、理学療法士としても学んでおくベき内容です。見ての通りその範囲は広いですが、まずは、薬物動態学から学び、その他はあなたが必要だと思うものから勉強していくと良いかと思います。

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